「ドクターウッズ」

先日、京都で同期の樹木医仲間と「ドクターウッズ」による樹木診断を行いました。

ドクターウッズ・・・音響波を用いて樹木の内部の腐りや空洞を診断し樹木を傷めることなく内部断面を画像で表示してくれるシステム。





健全に育っている樹木の内部には生きている組織(細胞)と死んでいる組織(細胞)が存在しています。

特に老木や巨木になると何らかの原因で内部には腐れによる空洞(ウロ)が生じたりします。

死んでいる組織(細胞)が腐れや空洞化されても生育にはあまり問題はないのですが懸念されることは、それらによって生じる強度の問題があり強風などで根元から折損・倒れる場合もあります。

外から見れば健全に育っている樹木でも内部は腐れや空洞が存在している場合があり、外観からではある程度の予測はできますが正確な診断はできません。



        (対象木となった地際からキノコが発生しているクスノキ)




腐れや空洞が生じている部分が赤く表示されて病院に在るCTスキャンのような感じです。

このシステムを使用すれば確率が高く、画像で分かりやすく表示してくれるので判断しやすく、次の対策を考えるのに重要な役割を果たしてくれると思います。

出来ることの様々な対策で残す事も大事ですし、危険と感じれば切ることも大事です。





















「街路樹」


仕事が予定より早く終了したので前から少し気になっていた畑・資材置場前に存在する街路樹の剪定・除草作業を勝手に^^

樹種はアキニレ・ケヤキ・クスノキで下草は野芝。

一列の植樹桝に様々な樹種が植えられている街路樹は少し珍しいかも?

大阪の街中では落ち葉や障害枝などを理由に樹種の特性が活かされずブツ切にされている姿も少なくはありません。


【 作業後】



少し手間はかかるがその樹種の特性に応じた剪定方法で作業すれば周りの景観も必ず良くなるはずです。

設置されている添え木もそろそろ外してもらえれば・・・。