お寺に存在するモチノキについてのご相談をお受けしました。
以前、雷の被害を受け大きく損傷し樹高の3分の2ほどが消失したとのこと。
現在は新緑が芽吹き樹の勢いはそれ程、悪くないと感じましたが、太い幹の支えとなる根株付近が心配な状況でありました。
上部にはその際に処置された痕跡が残る。
根株は損傷が大きく腐り朽ちている状況。
根株周辺の改善を施すために、まずはコンクリートや朽ちた根などの除去。
根株内部の通気性や土壌透排水を考慮した処置を施す。
今後、何らかの機会に掘り下げて内部を確認できるような方法を自分なりに。
良質な土壌改良材で埋め戻し。
内部には不定根なども確認。
土壌改良による既存根の成長促進を促す。
より太く健康に成長促進を願いながら^^
(縦穴式土壌改良)
根茎周囲での水はけを良好にするため、できるだけ縦に深く何ヵ所も掘り下げる。
掘り下げて出てきたのは粘土質な土壌。
掘り下げた下部層には透排水を高める資材を投入。
上部層には養水分を高める土壌改良資材。
根株の下まで既存の砂利を敷きならして少しでも下からの湿気対策。
根茎周囲に立ち入り足で踏まれる事による土壌の締め固め防対策の簡易的な柵の設置。
腐朽している箇所や腐朽菌は完全に取り除けることはできないので今回の処置については健全な箇所を傷つけることなく簡単に取り除ける箇所だけを削ることに。
また開口を塞ぐことにより通気性が失われ湿気がこもる事で腐りを助長するのではないかと考えているので開いたままにしてある。(腐りの進行具合などの確認もできなくなる)
それよりも地下部の改善を施し根茎の充実を図り成長を促進してあげることが大事だと考えてこの度の処置に至る。
また剪定など定期的なメンテナンスもその後の大切な作業のひとつになります。少しずつ良好な方向へ向かってくれると良いです。
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